寝ずにネズミ(HOME) → ハダカデバネズミの繁殖
2015年5月16日の朝、
ハダカデバネズミの女王様が出産しました。
70日という長い妊娠期間および
ショップからのウワサにより
女王様のお腹がもっと大きくなってから
出産するものだと思っていました。

意外と普通の臨月の妊婦くらいの大きさで
出産の運びとなりました。

今朝、普段どおりにデバネズミのケージを
ぼんやり眺めると

ころん。

ん?

ころん、ころん。

何だこの物体は。

げげげっ。

目にした物体=ハダカデバネズミの赤ちゃんだと
認識するのに数秒かかりました。
4匹産まれていました。

何より驚いたのは、女王様が出産ベッドにお選びになったのが
ハウスの中ではなくケージの端っこだったことです。

そのおかげで観察し放題なので
飼い主としては嬉しい限りなのですが、
通常ネズミが巣穴から子供を外に出すということは
その子供を育てるつもりがないということですので
もしかしたら女王様はお育てにねる気がないのではないかと
結構ハラハラして見つめていました。

現に4匹中1匹は体の色がどんどん白くなり
全く動かなくなり
死んでしまったようです。

残り3匹。
親の世話を受けなければ数時間と持たないのではないかと思います。
出かけて帰宅して真っ先にケージを確認する。
それを繰り返した出産当日。

赤ちゃんが死んでいないということは、
どうやらこの物体は世話を受けている模様。

お乳を飲ませる様子もなく
ころころその辺に放置された状態で
ものすごく大雑把な育児のようです。
2015年5月17日(日曜日)1日目
朝起きて、おそるおそるケージをのぞくと。。。
うごめく謎の生き物のようなベビー達は生きていました。

そしてなんと不思議なことに
昨日、体が白くなって死亡を(遠目で)確認した赤ちゃんが
息を吹き返したのか動いていました。

そういえば、白い子についても諦めることなく
大人デバ達がひっきりなしに口や足、頭、お腹に口をつけていたっけ。
人工呼吸でもしたのかな。
なんで生き返ったのかな。

ふしぎ、ふしぎ。
赤ちゃんの世話をするのは女王様だけではありませ
ん。
他の大人達もひっきりなしに赤ちゃんをくわえたり
口やお尻をなめているような動作をします。

ハダカデバネズミには、赤ちゃんが生まれた時に
布団係となる役割を担うネズミが現れると言います。
ベビー達の下敷きになって24時間、
ベビーの体を守る役目です。

ところが我が家のデバ達は
赤ちゃんの横にごろごろ横になっています。
布団になっているつもりなのでしょうか。

そして時々寝返りを打つと
赤ちゃんの上に乗っかってしまいます。
どっちが布団なんだかよくわからない状態です。


← ここに寝転がっている大人のネズミがいます。

たぶん本人は布団になっているつもりかと。
育児はほぼ全員で行っている様子です。
すごい団結力です。
この赤ちゃん達は全員育ちませんでした。
初めての出産に興奮した私が、しょっちゅうデバネズミの部屋に入ったせいかも知れません。
次はもっと距離を置いて観察しようと思います。

そして。。。

2015年9月、5頭を出産しました。
生き残ったのはそのうち3頭です。
2016年6月下旬
4度目の妊娠、3度目の出産
出産を3日後に控えた女王様のお腹です。
この翌日にはもっともっとお腹が膨れていました。
出産初日、赤ちゃん6匹はチモシーが円形に並べられた真ん中にいました。
布団係が3匹横たわって赤ちゃんを守っていました。
布団係って本当にいるんですね。

翌日、赤ちゃん達の姿が忽然と消えていました。
また全滅?いやそれには早すぎます。
よーく水槽内を観察すると、小さなピンク色の個体を発見。
赤ちゃん♪
でも1匹だけ?
残りはダメだったのかな。
さらによーく観察すると、同じピンク色のトンネルの中に赤ちゃん達を発見しました。

そしてまた翌日、赤ちゃん達は木でできた小さなハムスターハウスに運ばれていました。